BlackEyePatch

BlackEyePatch: 秋山哲哉(GRILLZ JEWELZ)
INTERVIEW

 

ヒップホップをベースにした
ジュエリーを扱うことを
貫いていきます

Text: Ryo Tajima

GRILLZ JEWELZは上野、御徒町に位置するジュエリーショップ。ショップが出来たのは2005年のことであり、まだ日本にグリルズが知られる前から、ヒップホップのジュエリーとしてグリルを作り続けてきた。

今や、日本のみならず世界中のラッパーやヒップホップ好きにとって欠かせないお店であり、常にオーダーが止まない。ストリートシーンにおいても最重要ショップとして世代を超えて愛されている。

GRILLZ JEWELZとのコラボレーションにおいては、ショップのロゴやアメリカのグリルズショップの看板やポスターを彷彿させるグラフィックをプロダクトに落とし込んで展開している。

そんなGRILLZ JEWELZのオーナー、秋山哲哉氏に、影響を受けたグリルズやジュエリーの話を軸に自身のファッション観について語ってもらう。なかなか他メディアでは語られなかったことをお話いただいたと思う。グリルズがヒップホップシーンにおいて、どのような存在であるのかをインタビュー。

ファッションの中にユーモアとタフさがあるというのが重要


ーーこれまでに、どんなファッションに影響を受けてきましたか?

「90年代の好きなアーティストはたくさんいますが、その中でもファッション感覚が特に好きだったのがBoot Camp Clikの、MV「Fab 5: Heltah Skeltah (Sean Price) x OGC - Leflaur Leflah Eshkoshk」で観られるグループです。服の着かたやネックレスの付け方、ジェスチャーや振る舞い方、すべてがカッコよく見えました。立ち振る舞いの話だと、次の写真のGroup Homeのように体を鍛えて大きく見せたり、彼らのリズムを取るように片足を引きずったような歩き方まで影響を受けて真似をしていました(笑)」

ーーBoot Camp Clikのグループと言うのは、Heltah Skeltah (ヘルタ・スケルタ)とOGCのことですね。ファッション的に他とどう違うと感じて好きになったのですか?

「英語がわからないので詳しいことが言えないんですけど、ラップのフロウがカッコいいと思ったんです。言語の壁を超えて直感的に感じるスキルとちょっとしたユーモア、あとはタフさですね。いわゆる男らしい力強さみたいなものが感じられました。そういったユーモアとタフさが、自分のファッション観において重要なんです。MV「Fab 5: Heltah Skeltah (Sean Price) x OGC - Leflaur Leflah Eshkoshk」は、今観てもファッション的なカッコよさが感じられますね。アイテム選びや着方も独特で、自分の中で廃れることのないスタイルのお手本みたいな感じです」

ーーこうしたヒップホップに興味を持ったきっかけは何でしたか?

「もとのもとを辿ると、小学校の頃、マイケル・ジャクソンがすごく好きな先生がいて、MVを観る機会があったんですよ。そこで、黒人のバックダンサーがすごくカッコいいと感じて、ブラックカルチャーが好きになっていったんです。ただ、ヒップホップ自体を知るのはけっこう後の話で、M.C.ハマーやボビー・ブラウン(Bobby Brown)といったダンスミュージックの先にあるものとして意識していました。具体的にはスリック・リック(Slick Rick)、LL Cool J辺りからですかね。ラップの存在を知り、ブラックカルチャーの延長線上にある音楽という感覚で入っていきました。その後、90年代になってからそういう人たちのファッションを真似するようになっていったんです」

ーー90年代当時、どういうところで買い物をしたりしていましたか?

「田舎の方に住んでいたんですが、渋谷の宇田川町にある洋服屋に通っていました。例えば、MUROさんが運営されていたセレクトショップ、Savageだったりですね。お店に行くと、DJやアーティストの方がいて話をしてくれたりしたんですけど、それがすごく嬉しかったのを覚えていますね。当時、シーンを牽引していたさんピンCAMP世代に憧れていて服装も真似ていました。中でもMICROPHONE PAGERはMUROさん以外にもメンバー全員、ファッションも含めて大好きですごく影響を受けましたね」

ーー当時、SNSもないしネットすら充実していない時代の中で、ファッションや音楽の情報をどうやって仕入れていたんですか?

「それも宇田川町でしたね。ショップやマンハッタンレコードに行くと、MTVをダビングしたVHSテープが1500円とかで売っていたんですよ。いわゆるブートものですね。そこに収録されているMVからどんなファッションをしているのかを観て真似ていったんです。音楽で言うと、アメリカのラジオ番組「HOT 97」やDJがリリースしているミックステープで掘っていました。ヒップホップ系のショップに行くと、大体カセットテープが売られていて、トラックリストが書かれていたので、そこでアーティスト名をチェックして、MVでファッションを見て、という流れです」

ーーMVが重要な情報源だったわけですね。

「そうです。MVから、ラップをする時のジェスチャーはもちろん、細かい仕草や動作だとかを見て知っていきました。Group Homeの立ち振る舞いが好きというのもそこからですね。片足を引きずるような歩き方をしているというのが特徴的だったんですけど、当時の宇田川町にはそういう歩き方をしている人が実際にけっこういたんです。そういうのを、昔は「黒いな」ってリスペクトを込めて表現していました。(ブラックカルチャーをちゃんと)知っているなって感じで。そのように、90年代の宇田川町にいた人たちは、僕にとってのファッションアイコンでしたしカッコいいと思っていました。アメリカで買い付けしてきたものをカルチャーごと持ってきてくれて、そこからNYを感じられるような感覚があって好きだったんです。露店でミックステープを売っている人がいて、その人が付けているチェーンやピアスについて聞いて教えてもらったこともありました」

ーーBoot Camp ClikもGroup HomeもNYブルックリンのアーティストですが、特にNYのヒップホップを追いかけていたんですか?

「僕がハマったのは東海岸のヒップホップでした。なので、NYのヒップホップというところは意識して聴いていた部分があったかもしれないですね。同じヒップホップであってもどこか哀愁があるようなイメージがしますし好んで聴いていました」

グリルズやジュエリーは成り上がりの証


「僕が捉えるグリルズやジュエリーは、このような要素を含めたHIP HOPそのものであり、洋服やスニーカーと同じようにその中のひとつのアイテムだということです。それは単なる「物」単体だけでは成立しないと考えています。どんな雰囲気の人がどのような着け方をしていたかが重要で、そういった好きなラッパーを見ていくうちに自然とHIP HOPとしてのジュエリーやグリルズに興味を持つようになりました」

ーーヒップホップファッションの中で、ジュエリーやグリルズはどういう存在だと思いますか?

「やはり最初にお話ししたように、タフさやユーモアの先にあるもので、「自分がヒップホップでこれだけ稼いでいるんだ」ってことの証を見せつけるためにあるものだと思います。自分で稼いだお金でゴールドの道具を身に付けるという行為が1つのステータスだと感じますし、根本にあるものだと思いますね。もちろんファッションとして金色のネックレスを付けるのも、それはそれでいいと思うのですが、僕の中にあるカルチャーとしては成り上がりの証であって、そうでないとヒップホップのジュエリーとは言いにくいんじゃないかと思います」

ーーこれまで衝撃を受けたグリルズはありますか?

「グリルズの着け方で影響を受けた人もたくさんいますが、00年代ではもはやグリルズではありませんが、NIGO®さんのダイヤモンドの歯にはとても衝撃を受けました。この感じを真似てグリルズを作っていました」

ーーそれはどういう点が斬新だと感じたんですか?

「それまでゴールドティースグリルズはたくさん見てきたんですけど、この写真にあるようなプラチナとダイヤで出来ているようなものは見たことがなかったですね。その後、調べていくとこれがグリルズではなくインプラント的なものだってことも知ったんですが、このカッコよさに影響を受けてホワイトベースでダイヤがぎっしり入っているようなグリルズを作ったりしたんです。 他にも、また今では定番ですがGucci Maneのゴールドのプレーンとフレームを組合わせたスタイルは当時すごく斬新でした。 こういう面をくり抜いて白い歯が見えるような作りにしているデザインはなくて、まさにユーモアを感じられるようなデザインで印象的だったんです」

ーージュエリーの付け方で印象的なラッパーは誰ですか?

「ジュエリーで言うならすぐ思い浮かぶラッパーはGhostface Killahです。ラップする声とファッションとジュエリーが全部マッチしていて大好きで、日本に来日した時に地球儀の腕輪を初めてみてめちゃくちゃカッコよかったんですよね、ここまでやっちゃっていいんだって思いました(笑)。実際に来日した時に見たんですけど、この部分は取り替えることができるんですよ。そこもユーモアを感じる点ですね」

ーーNasのジュエリーも参考として上げてもらいました。これについても教えていただけますか?

「このジャケ写にあるジーザスピースのネックレスは、90年代から今まで、ちょっとずつ顔が変わったりしながら、ずっと続いているジュエリーのデザインなんです。ですから、これは僕にとってはヒップホップファッションにおけるジュエリーのアイコンのようなものです。ヒップホップジュエリーと言えばジーザスピース。そう言える憧れのものです。一方でチェーンの長さは100cmくらいある時代もあれば、短いチェーンに付けている時代もあって、流行りが変わっていっているところも面白みを感じます」

ブラックカルチャー生まれのジュエリーであることを知ってほしい


「グリルズのお店を開店するにあたって、参考にしたのがNY ブルックリンのフルトンモールにあった町の金歯屋さん的なお店でした。こんなグリルズの看板がストリートのいたるところに出ていて、なんかグリルズが身近なジュエリーとして認知されていることにとても憧れました、それを日本でできたらなと当時思っていましたね」

ーーこうしたグリルズのショップはNYでは一般的なものだったんですか?

「いえ、僕が最後にブルックリンに行った時には、もうそういうお店はなくなっちゃっていました。昔はうちのお店のように両脇にカウンターがバーっと奥まで続いているような内装で、ジュエリーやキャップのショップと一緒に並んでいるような感じだったんです。僕も20代の頃に行ったことがあって、当時は日本人なんかいなかったですし、入りづらかったんですけどすごく刺激になりましたし記憶に残っています。それで、うちのお店もそういう雰囲気を表現したかったんですよ」

ーーそうした町の金歯屋さん的なショップがいいと思ったのは、ストリートカルチャーの中にあるお店、というイメージが強かったからですか?

「そうですね。お店の周辺を歩いていたのもそういう人たちで街全体がカッコよかったんですが、その中にあるジュエリーショップという存在にすごく憧れました」

ーー現在、グリルズやジュエリーはどんなファッションアイテムになったと思いますか?

「もともとB-Boyやヒップホップ好きじゃないと興味を持たないようなアイテムだったものが、今やアクセサリーとして幅広く認知されるようになって一般的に浸透したと思います。そのこと自体はよいのですが、もともとはブラックカルチャーから生まれたジュエリーなんだよってことは知ってもらいたいという思いがありますね。うちのお店、GRILLZ JEWELZで扱っているものはヒップホップをベースにしたグリルズ/ジュエリーです。今後もそれを貫いていきます」

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<INFORMATION>

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03-6416-9817
11:00 - 20:00

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